社寺建築を頂点とした伝統的な木造建築は、1300年以上の歴史がある日本が誇るべき大切な文化です。匠弘堂では社寺建築に携わる仕事を、祈りを込める新築、歴史をつなぐ修理、過去をよみがえらせる復原の三つの仕事ととらえ、現所有者様だけでなく、100年後200年後の未来の所有者様にも安心して維持管理できる文化的価値を提供します。 ここでは、設計から施工、お引き渡し後のアフターサービスまで、匠弘堂が一貫して対応する新築工事の流れをご紹介します。
お電話・メール・工房見学でのご相談を承ります。ご要望をお伺いした上で現地に赴き、敷地の状況や既存建物の状態を調査します。建物の歴史や地域の想いを理解することが良い建築の第一歩と考え、まずはお施主様のお話をじっくり伺うことから始めます。
匠弘堂には自社の設計部門があり、宮大工の経験を活かした設計が可能です。手描きのスケッチから始まり、お施主様と何度も打ち合わせを重ねながら図面を仕上げていきます。一方的にプランを押し付けるのではなく、一緒に考えながら進めること。設計士と宮大工が日常的に連携し、構造的な裏付けのある設計をご提案できること。それが匠弘堂の最大の強みです。
設計図面をもとに、正確なお見積もりを作成します。設計と施工が同じ会社だからこそ、中間マージンのない明瞭で透明性のあるお見積もりをご提示できます。ご納得いただけましたらご契約となります。
社寺建築にふさわしい木材を選定します。建物の用途や風格に合わせ、桧・杉・欅などの樹種を見極め、材木屋に直接足を運んで一本一本の木を確認します。木は生きた素材です。乾燥状態や木目の通り、節の有無まで、宮大工の長年の経験を活かして数百年先まで建物を支える素材を厳選します。
匠弘堂の工房にて、宮大工が一つひとつ手作業で加工します。墨付け・刻み・彫刻など、鑿・鉋・墨壺といった受け継がれてきた道具と技法を用い、一つとして同じもののない部材を精緻に仕上げていきます。
現場に運ぶ前に、工房内で仮組みを行い、部材の合い具合を確認します。寸法の狂いや仕上がりの品質を入念に検査し、問題があれば修正。現場で慌てることのないよう、工房の段階で品質を徹底的に確認することが、確かな仕上がりにつながります。
工事の安全と建物の無事を祈願する起工式・地鎮祭を執り行います。匠弘堂では式典を大切にしています。お施主様や檀家の皆様とともに工事の節目を共有することが、安心につながると考えています。
加工した部材を現地に運び、建て方から始めます。柱建て・軸組・小屋組・屋根葺き・左官工事・石工事など、多くの工程を経て建物が形になっていきます。現場でも設計部門との連携を密に取りながら、匠弘堂の宮大工が中心となって図面通りの仕上がりを実現します。
棟木が上がった節目に、上棟式を執り行います。建物が形になる感動の瞬間を、お施主様・檀家の皆様・職人が一堂に会して分かち合い、ここまでの無事と今後の安全を祈ります。
すべての工事が完了したら、竣工検査を行い、お施主様にお引き渡しします。竣工式を執り行い、新しい建物の完成をお祝いします。完成した建物をお引き渡しする瞬間は、私たちにとっても最も嬉しい時です。
お引き渡し後も、1年検査をはじめとする定期的な点検を実施します。木造建築は経年とともに変化するものです。お引き渡しで終わりではなく、建物と長くお付き合いする——それが匠弘堂の姿勢です。
匠弘堂は、社寺建築を通じて日本の伝統文化を未来へつなぐことを使命としています。 お施主様のお気持ちに寄り添い、設計から施工、完成後のお付き合いまで—— 一棟一棟に心を込めて、安心と誇りを届けてまいります。